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Channel: ワイン好き夫婦のおうちワイン日記
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Puligny-Montrachet Les Perrieres 1996 M. Grivot

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ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ペリエール1996を開けました。


造り手は、モワラール・グリヴォ。ニュイ=サン=ジョルジュのネゴシアンです。


'96と言えば、もう彼是20年モノ。どんな熟成をしているのでしょうか?





色合いは十二分に熟していると容易に想像されるほど、濃いめのアンバー・ゴールド。


香りは、ドライフルーツ、ナッツ、栗。そしてハーブ。しかし、香りは豊かではなく静まり返ったような香り。まだ閉じているのか、それとも終わっているのか・・・。


香りからの情報が少ないので、早速口に含んでみます。まろやかな液質。ほんのりとピリッと感じるスパイシーさ。なめらかなテクスチュア。そして、思った以上に酸がありません。'96はそもそも高酸だったはずですから、かなり消費が進んでしまっているということでしょう。ただし、シェリーの香味は控えめ。


それにしても、エネルギー感の乏しさが気になります。それに、ボディのなさも。水のように薄い味わい。ただ、ミネラルはそれに集中すると見えてきます。ゴツゴツした岩のようで、ペリエールのそれであることは間違いないと思われます。


こういうニュアンスの古酒が好きな方もおられるようですが、我が家では今ひとつ。やはり、エネルギー感は宿っていて欲しいです。


ブルゴーニュの'96白については、Pre-mature Oxidation(熟成前酸化)の噂があると伺っています。たしか、2007年くらいに師匠から聞きました。そういえば、最近'00のLouis CarillonのCombettesのシェリー香もヴィンテージ違いですが同じかもしれません。挙げられている原因は、「バトナージュ過多」、「SO2添加量過少」などとのことです。要は醸造段階で強制的な酸化を進めたこと、酸化防止剤としての機能をワインの酸だけに負わせたことの結果ということですね。もちろん、造り手によるはずですが・・・。


今回のネゴス物の'96はシェリー香は強くなかったものの、エネルギー感乏しく、明らかにピークを過ぎた下り坂の味わい(落ちぶれた貴族を想わせる黄昏た味わい)でした。ピュリニーのプルミエ・クリュが18年程度でこのようになるというのも考えにくいですから、やはり上記噂の影響があたのではないかと推察します。

裏エチケットは、超シンプル。リサイクルマークの上の四方向の矢印は何の意味でしょうか?





ミニトマトとルッコラ

ミニトマトはどこ産か失念。ルッコラは地元の農家のもので、厚みがあって濃い味わい。

ワインとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。



Mont d'Or(Tête d'Or

これは、仲良くさせて頂いているBurgundy さんからの頂き物。ありがとうございます!

素晴らしい味わい。やはり、フランス直送は違います。とてつもなくなめらかでクリーミーな中身、アンモニア臭など微塵もない皮の美味しさ。あっという間に二人で平らげてしまいました。また、今度フランスに行った際には、必ず買って来たいと思ったのでした。

ワインとの相性は素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。かなり下り坂のワインではありましたが、さすがはブルゴーニュのプルミエ・クリュ。フロマージュと出会った瞬間にその本領を発揮することは忘れていないようでした。


枯れ切った古酒の価値は理解ができませんが、フロマージュとのマリアージュを見るにつけ、その存在価値は必ずしもを否定できるものでもないのかな、と思った次第です。




飲んだ日:2014.12.13

入手日:2014..9.23

購入店:ラ・ヴィネ

輸入者:恵比寿ワインマート

容量:750ml

購入価格:\9,131

アルコール度数:13.5%

私達のお好み度: B+ (最高A++、最低C)

飲み頃度:もう過ぎてますorz


〆張鶴 純米吟醸 山田錦/純

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初めての日本酒・米品種違い飲み比べ。


先々月新潟に出張した際、いくつかの日本酒を楽しむチャンスがありました。新潟の飲み屋さんって、10種類くらいの県内産の日本酒を飲み放題で提供するところが多いんですね。2020年に向かって日本酒プロモーションに力が入っているんでしょうか?あるいは、これが昔からの日常だったのかな?まあ、どちらにせよ、気前がよくって有難いです(笑)


飲んだ中でちょっと気に入ったのが〆張鶴。買って帰ろうと思ったら、実は同じ純米吟醸酒でも使うお米が違うものがあったんです。お、これは品種違いを試すチャンス!とばかりに、ペアで買って帰りました。目的をもった飲み比べは、お酒を知るための貴重な機会です。


それが、〆張鶴「純米吟醸 山田錦」と、「純米吟醸酒 純」。


山田錦はかの有名な兵庫県産の酒米です。純に使われているお米の銘柄は結局わからなかったのですが、新潟県なので恐らく五百万石でしょうか・・・?




【色合い】


さすがにほぼ同様の無色透明。ワインと異なり色合いでは差がわかりません。粘性についてもさほどの差はわからず。



【香り】


山田錦:すっきりとしたシャープな香り。タンジェリン系の果実。花。


純:まろやかでまったりとした香り。トロピカル系の果実。フルーティー。アルコールの香り。



【味わい】


山田錦:ワインと比べて日本酒的な重さはあるものの、凛としていてキリッとした辛口。重心は中庸。後から盛り上がる味わい。垂直性と広がり感。後味にキレがあり、綺麗な味わい。高貴でよそ行きの味わい。


純:ぐっと来る重み。やや甘味。重心は低く、中央に集中する味わい。後味に感じる若干の雑味は、高貴な味ではないけれど良い意味でのいい加減さがあります。力の入っていない味わいで、何となく打ち解ける感じ。アットホームな味わい。



「山田錦」はさすがと言うしかない味わいで、ブドウで言う貴品種だと思います。ワインと同様に高級で緩さのない味わい。一方、「純」は誰もが楽しめて、素直に美味しいお酒だと思います。日本酒と言えば山田錦しかないくらいにと思っていましたが、こう比べてみると、逆に山田錦は気取った印象もあるのだなと思ってしまいました。






大根のサラダ

特に相性の良さは感じませんでした。可もなく不可もなく。





さつまいもとにんじんのサラダ

素朴な味わい。これも日本酒との相性が特に良いとか悪いとかの印象は残りませんでした。




新潟産いなだの刺身

近くのスーパーにて、新鮮な「いなだ」がありました。しかも新潟県産。だから〆張鶴を出し来たという訳なんです。一尾を三枚に下ろしてもらって、家でお刺身に。皮の取り扱いに慣れていないので、見た目がちょっと・・・ですが、味わいは素晴らしい。


お酒との相性は、


山田錦:さすがにお刺身と日本酒、しかも同郷。合わない訳が有りません。ただ、ちょっとお酒の質感が固めだと感じます。お刺身もこりっとしていのですが、それ以上にお酒が硬いと思います。


純:こちらの方がしっくりと来ます。こちらはお米まで新潟産ですから!素晴らしい相性です。生臭さなど微塵もなく、お刺身がどんどん進んでしまいます。この辺はワインでは絶対に敵わないところだと思います。



久しぶりの日本酒、しかも二本同時飲み比べ。楽しかったです。またいつか機会があったらやってみようと思います。




飲んだ日:2014.12.14

入手日:2014.12.5

購入店:くまくら酒店(臨時店舗)

容量:各720ml

購入価格:(山田錦)\1,912 (純)\1,620

アルコール度数:(山田錦)16% (純)15%

私達のお好み度: 各 B+ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しい。

Les Francs de Pied Ex. Brut '05 Nicolas Maillart

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二コラ・マイヤールのレ・フラン・ド・ピエ・エクストラ・ブリュット・プルミエ・クリュ・ブラン・ド・ノワール2005を開けました。


エキュイユ村のRM。


自根から造られる数少ないシャンパーニュの一つ。フランスの自根と言えば、フィロキセラが生息できないとされる砂質土壌のみに植えられているそうです。中でも、アイ村・ボランジェのヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ(ブラン・ド・ノワール) がとても有名です。でも相当に高価なので、自分が買うことはまずないと思います。もう一つ、ウイィ村・タルランのラ・ヴィーニュ・ダンタン(ブラン・ド・ブラン)もあります。これは自根のシャルドネとしてとても評価が高いようです。蔵元でも市場でも全く見かけませんが、見つけたら必ず手に入れたいシャンパーニュです。


さて、この二コラ・マイヤールの自根はピノ・ノワール。

造り手のHP によると、

南向きの砂地の丘に1973年に植樹されたとのこと。完熟してから収穫、オーク樽にて発酵、熟成。マロラクティック発酵はなし。濾過なし。ドザージュは2g/l。

良年のみの生産で、少量生産とのこと。


上記の二つに比べると、相対的に評価は低いようですが、我が家にとっては初の自根シャンパーニュ。自根に対しては個人的にも思い入れがありますので、楽しみに開けてみました。





濃いめのオレンジ色がかったゴールド。泡は細かく量は少な目。


香りは、チェリー、アセロラなどのトーンの高い赤系果実。赤リンゴ。熟成によるナッツ香。ほんの少しのシェリー香。


口に含むと、ほぼ甘さを感じず、高めの酸を感じます。弾力性を持ちながらもタイトで引き締まった味わい。低ドザージュと非マロの効果ですね。ピノ・ノワールらしくコクがあって高密度な味わい。粘性を感じないのは、やはり砂質だからか。エネルギー感。ボディは重めで、重心は中庸。


自根という情報を意識しているからなのかもしれませんが、下方にしっかりと根を張るような力強さを感じます。これまでに刷り込まれた知識に騙されていないか、何度も確認しましたが、やはりエネルギー感と下方垂直性の感覚は本物のようです。


ただ、まったくのブラインドで飲んで、それが自根かどうかを判断できる自信はないですね、やはり・・・。




デゴルジュマンは2011年4月。瓶詰が2006年春とするならば、瓶熟期間は5年になります。この2005年は3836本(ヴィンテージにしては少量生産です)。





アイコトマトとモッツァレラチーズ

大き目のモッツァレラチーズを櫛型にカットして、ミニトマトと大きさを概略揃えます。バジルの粉を振りかけて。

シャンパーニュとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。特にモッツァレラチーズが合います。



肉豆腐

この日のメインは和風。そんなに素晴らしい牛肉ではなかったので、肉豆腐に。脂身の少な目な牛肉ですが、ふわっとして柔らかな食感。余っていた白菜も投入。水っぽくなるので宜しくはないのですが、使い切らないといけないので f^_^;

シャンパーニュとの相性は素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。シャンパーニュと言っても、ブラン・ド・ノワールはお肉と合います。しかも、牛肉との相性が良いということは、もしかしたら自根であることと関係があるのかもしれません。





飲んだ日:2014.12.20

入手日:2014.10.26

購入店:ラ・ヴィネ

輸入者:恵比寿ワインマート

容量:750ml

アルコール度数:12.5%

私達のお好み度: A- (最高A++、最低C)

飲み頃度:今も美味しいし、5年後はさらに美味しくなりそう。

2010er Maximin Grünhäuser Riesling trocken

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美味しいと思っていたワインが店頭から姿を消して、すでに諦めて忘れていたころにまた並んでいると、懐かしいと言うより目の前に絶好のチャンスが現れたような気がするものです。


久し振りのグリュンハウス。2010年産マキシミン・グリュンホイザー・リースリング・トロッケン。


3年前に緑家 さん経由で購入させて頂いて、我が家で初めて開けたグリュンハウスです。2011年の同じキュヴェとの飲み比べ をした際、2010年が素晴らしい酸と凝縮したミネラル感をもつ、リースリングにとってのグレートヴィンテージであることを知りました。


最近になって、緑家さんに便乗して新物のグリュンハウスをお願いしようとしたら、少なくとも2年前にはリストから外れていた2010年の、このベーシックなキュヴェだけが再度オンリストされていました。お、これはチャンスとばかりに2本ほどお願いしてしまいました。


約3年ご無沙汰していましたが、どんなワインに変化しているのでしょうか?



中くらいの濃さのイエロー。ややゴールド。3年前のレモンイエローからは確実に変化しています。グラスの底に少量の気泡。


香りは、洋梨。黄色い果実。黄色い花。白檀のような香りも感じます。酵母の香り。そして、ほんのりとした灯油香。3年前はフレッシュで白桃系の香りを感じたと思います。


口に含むと、前回のフレッシュな時とは一線を画す、熟成感のある味わいが出てきています。所謂第二ステージの初っ端なのでしょう。鋭く量感のある酸は健在(ああ、この酸、思い出しますね~(笑))ですが、もはや当時のような圧倒的な酸ではないのですね。それでもなお、今後の熟成過程を守ってくれそうな酸は残っています。特にこの地域のワインらしい重さのあるミネラルは凝縮感があります。が、他の上級キュヴェに比べると幾分控えめ。「ヘレンベルク」や「アブツベルク」といった畑名のないキュヴェですから、きっと若木か斜面下部だろうと思います。舌が渇くような収斂味も、らしい味わい。


ヴァキュヴァンして3日後に再飲。


酸がダイレクトに舌の側面を刺激するようになりつつ、甘さもより強めに感じられるようになりました。自分的には両者が分離し始めていて、緊張感が失われたような気がします。うーん。それほど長期間はもたないのかな、このキュヴェについては・・・。


いや、しかし、2010年産はフレッシュなときも良かったですが、少し熟成しても美味しいです。このキュヴェでもあと数年は美味しくなってくれるような気がしますので、上級キュヴェはさらに上を行くでしょうね。他の造り手を含めてほんの少し残っている2010年辛口の熟成が楽しみです。

2011年産から入った甘口辛口表記ですが、今回の2010年産にも使われています。蔵出しですから。



ミニトマト

近くのスーパーの無名トマト。うーん。水っぽくて味のしないトマト。




おたま豆腐(by三和豆水庵)

ここの豆腐は好きでよく食べています。いつものように、オーストラリアの湖塩を振りかけて。

ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。




金時にんじんと白菜とキャベツの炒め物

いつもの奈良の農家からのお取り寄せ野菜。にんじんの色が赤パプリカのように鮮やかです。

ワインとの相性はまあまあレベル(マリアージュ点6/10)。




お刺身二種

近くのスーパーは良い魚を置いているのですが、今回はしまあじと本マグロの赤身を手に入れました。


しまあじ(愛媛産、活〆)

しまあじのお刺身って好きです。適度な脂とこりっとした食感のバランスが素晴らしい。

ワインとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。




本マグロ赤身(奄美大島産)

今回は赤身が美味しそうだったので。まあ養殖物ですから、それほど身が引き締まっている訳ではありません。でも、さすがは本マグロ、美味しいお刺身です。

ワインの相性はまあまあレベル(マリアージュ点6/10)。お刺身にリースリングをぶつけることは多いですが、相性はほどほどです。相性という観点では、やはり、残しておいた〆張鶴とが素晴らしかったです。




飲んだ日:2014.12.21

入手日:2013.12.17

購入店:蔵元

輸入者:個人輸入(空輸)

容量:750ml

購入価格:€8.90

アルコール度数:11.5%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今も美味しいし、あと3年程度は熟成するかも。

AP.Nr.:3 536 014 37 11

Brut Reserve Charles Heidsieck

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クラシカル・シャンパーニュ。


シャルル・エドシックのブリュット・レゼルヴを開けました。


このキュヴェは2010年くらいから飲んでいますが、最近重く貫禄のあるボトル(とシックなエチケット)に変更されました。2014年5月にランスの有名ブラッスリーで食事をした際に 、グラス(€11.50でした)で出してもらったのですが、前以上に熟成感のある重厚な味わいに変わっていました。以前の味わいも好きだったのですが、スタンダード・キュヴェでこの重厚な味わいか~、と結構気に入って2本購入しました。これはその1本目です。


手元にあるシャルル・エドシックの冊子(日本語)によると、

醸造責任者を前任のレジス・カミュ氏から引き継いだティエリー・ロゼ氏は、まず使用するクリュをこれまでの120から60に厳選。また、このブリュット・レゼルヴに使用するリザーヴワインの平均熟成年数をこれまでの8年から10年に増やしたとあります。


すなわち、おそらく、ロゼ氏が醸造責任者を引き継いだ時に、上記の変更とボトル・エチケットの変更を行ったと思われます。



           今のボトル



ボトルの形はクリュッグのような細ネックの太い胴体で、上級キュヴェのようです。


やや濃いめのゴールド。泡は粒径小さめで量は多いです。


香りは、熟した黄リンゴ。洋梨。熟成香が漂い、ナッツやトーストが香ります。


口に含むと、熟成感とフレッシュさが共存したような味わい。糖度は9g/Lかそれ以上はあろうかと思われるほどの甘み。シャンパーニュはこうじゃなくっちゃという声が聞こえてきそうな甘さです。やや高めの酸はもちろん後から来て伸びるタイプ。長めの余韻は、酸からトーストに引き継がれていきます。価格の割にゴージャスな味わい。ふくよかさ、弾力性、酸、ミネラリティの各要素が感じられ、それもシームレスに感じられるのは、古いリザーヴワインを多めに使いつつ、三品種を絶妙に組み合わせるアッサンブラージュの妙なのだと思います。ちなみに、三種のセパージュは非公開とのことです。


昔ながらのメゾンらしい甘みを利かしたシャンパーニュですが、これはこれで一つの形なのかなと思います。ただ、食事とともに一本で通す我が家のスタイルだとぎりぎりの甘さです。もっと甘いと、きっと飽きてしまうでしょう。この場合、清涼感をもたらす泡の存在は重要で、泡がなくなるとかなり重たくなってしまいます。


そういえば、昨年末の伊勢丹のノエル・ア・ラ・モードにて、このメゾンのミニセミナーがありました。ANA便のワインセレクションで知っていたオーストラリア出身のMWであるネッド・グッドウィン氏が、実はこのシャルル・エドシックの専属をしていて、そのミニセミナーの講師だったのです。Puligny妻が「あ、ネッドさんだ」と思ったらそこがセミナーブースだったという訳で、ラッキーなことにそのまま参加。リーデルのグラスでこのブリュット・レゼルヴとロゼを試飲させて頂きました。そこで彼が言ったのは、「僕は今流行っているドザージュ少なめのシャンパーニュは嫌い。あんなのシャンパーニュじゃない。シャンパーニュはしっかりとした甘さがないといけない。」ということでした。まあ、遠慮せずにズバズバものを言う人のようですし、シャルル専属ということでそういう言い方になるのでしょう。


我が家は、このくらいの甘いシャンパーニュも好きですが、もちろんドザージュ少な目(ゼロだって)も大好きです。要はその日の気分や食事に合わせるとなると、どちらも必要ということです。




さて、ボトル形状とエチケット、ミュズレの今と昔の比較をしておきます。2010年 2013年8月 に飲んだ際は、普通の(細身の)ボトルで、青色で金文字のエチケットでした。



           昔のボトル



裏エチケットもかなり変わっています。



今の裏エチケット


クレイエール(地下セラー)に入った(ということはボトリング/ティラージュですね)のが2008年。ということは60%を占めるベースワインは2007年産ということですね(08じゃあないですよ!)。3年以上の澱との接触期間経てデゴルジュマンが2012年。最近はこのような必要な情報がNM物でも表記されるようになったのですね。冊子によるとメゾンでは唯一とのこと。素晴らしい。でも、年だけでなく、何月くらいは欲しいな(笑)。この小メゾンの生産量はたしか40~50万本だったと思いますので、ひと月にデゴルジュマンするのは可能かと思うのですが・・・。


ここのクレイエールは、他の大手メゾンと同様、いくつもの部屋に分かれていますが、その部屋数は47だそうです。深さは地下20m、気温は10℃とのこと。




昔の裏エチケット

この昔の裏エチケットにはセラー入りやデゴルジュマン年の表記がありませんでした。書いてあるのは、どのワイン品評会で金メダルを取ったとか、ワイン・スペクテーターで何点だとかの情報だけでした。ロゼさんの前は載せていなかったんですね。



今のコルクとミュズレ

黒ベースにシャルルさんの肖像画。



昔のコルクとミュズレ


金ベースにシャルル・エドシックの紋章。こっちの方が好みかな?





キウイ


これは毎年冬に実家から送ってくれるキウイ。たしか群馬県産。大粒でしかもとても甘い。スーパーで売っている酸っぱいキウイとは別果実ですね。

シャンパーニュとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。結構甘さが合ってますね。




カボチャとサワークリームのサラダ


このカボチャはホワイトシュガーという品種だそうです。うーん、色から連想できるように淡くてほわっとした味わい。なんかこう、芯がなくてぼやけた味わいで、あまり好きではありません。サワークリームを混ぜ込み、何とかボリューム感を出しています。

シャンパーニュとの相性はまあまあレベル(マリアージュ点6/10)。




阿波尾鶏むね肉のポシェ、アヴォカドとじゃがいも


付け合わせはアヴォカドとジャガイモです。実はこれに柚子を使ったドレッシングをかけています。レモンと違って酸っぱ過ぎず適度な酸味が美味しい。


メインは鶏。阿波尾鶏むね肉です。これを例によってポシェして、柚子ドレッシングを。こちらは柚子の皮もふんだんに使います。奈良からのお取り寄せに入っていた柚子なので無農薬。皮も食べられて良いです。


シャンパーニュとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。




飲んだ日:2014.12.23

入手日:2014.12.10

購入店:ラ・ヴィネ

輸入者:恵比寿ワインマート

価格:\7,290

容量:750ml

アルコール度数:12%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しい。熟成もするように思います。

Brut Nature, Ayala

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アヤラのブリュット・ナチュールを開けました。ノンドゼです。


こちらもノエル・ア・ラ・モードに出店していました。先日のクラシカルなシャルル・エドシックのブリュット・レゼルヴとは対極にあるモダンなシャンパーニュ(だと思います)。



輸入元のHPによると、


アヤラはもともとスペインの貴族の家柄であり、パリに赴任した父を持つエドモンド・デ・アヤラが、シャンパーニュ造りを学んだこと始まり。1860年にはマルイユ子爵の娘と結婚し、妻の所有していたアイのシャトーと、アイとマルイユ・シュール・アイの素晴らしいブドウ畑を手に入れたそうです。18の名門シャンパーニュブランドが集まったグランド・マルク組合の1882年設立時のメンバーであり、第二次大戦以前より、英国王室とスペイン王室御用達業者だったとのこと。2005年からは、SJB(ボランジェ・グループ)の一員となったとのことです。



アヤラはアイ村にあり、規模的には非常に小さなメゾン。家内工業的な経営のため、まさに「オート・クチュール」のシャンパーニュ造りを実現しているそうです。


アイ村にてアヤラのメゾンを撮影(2014年4月30日)

2014年にシャンパーニュ旅行した際に通りかかったアヤラ(訪問せず)。アイの丘の中腹に位置する豪華な建物でした。次回は寄ってみたいです。


このブリュット・ナチュールは、スタンダード・キュヴェのブリュット・マジュールのノンドゼ版とのことです。メゾンのHP によると、セパージュはシャルドネ40%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ20%(輸入元のアルカンのHPでは間違った数字が記載されていますので注意)で、澱との接触期間は平均4年間。ブリュット・マジュールは、ドザージュ(7g/L)、澱との接触期間が3年となっており、ノンドゼは味わいの複雑さを得るためにドザージュ版よりも1年ほど長く熟成させるようです。




面白かったのが、食事との相性に関するコメント。英文で転載します。



"Brut Nature is the perfect match for oysters, raw fish and shellfish, sea urchin and caviar. It is also ideally suited to Thai cuisine or sushi, maki and sashimi."



鮨と巻きと刺身って別々の料理として取り扱われているんですね。タイ料理と同格です(笑)

ノンドゼということで食事との相性も特徴的に(牡蠣、生魚、貝、雲丹、キャヴィア)書かれているし、アジアの食との相性が強調されているようです。





薄めのクリーム・イエロー。極わずかにピンク色がかっているようです。ピノですね。きめの細かいクリーミーな泡が多め。


赤りんご。洋梨。樽由来のヴァニラ。イースト香。トースト。甘い香りがないですが、香ばしくすっきりとした綺麗な香り。


口に含むと、凛として綺麗な味筋。ボディに対して酸が高く感じます。キューンと後から来ます。澱との接触期間は4年とのことですが、実にフレッシュでさっぱりとした後味。余韻はやはり酸です。


シャンパーニュらしい複雑さ、繊細さや密度感をもちつつも、限りなくさらりと仕上げていて、実に好感が持てます。ノエルでは輸入元の方と話をしましたが、昨今のゼロ・ドザージュブームもあって、造ることになったとのことです。これ、自分にはとてもよくわかります。シャンパーニュをフレンチレストランのアペリティフや、ハレの舞台での乾杯として使うのではなく、至極日常的に飲みたいという時代の要請なのでしょう。現に甘さがないと、グラスで何杯でも行けて、我が家の場合は二人で一本をちょうど飲み切れるように思います。




この日は伊勢丹に行ったので、中食。



           オリーブのセット(by ガリバルディ)  


多分、売れ残りだったオリーブのセット。定価\1,000が\500、つまり半額でしたが、「半額」という用語は使用禁止の時間帯だったようで、\500引きとなってました(笑)


手前から、

オリーブとドライトマトのガーリック風味 : マリアージュ点7/10

ドライトマトのラヴィコットソース      : マリアージュ点7.5/10

オリーブアンチョビケッパー風味     : マリアージュ点6.5/10


ガリバルディ結構美味しいので、こういうオリーブのおつまみも宜しいです。


キノコとほうれん草のサラダ (by ガリバルディ)

色々なキノコとほうれん草、赤パプリカに千切りの大根が入っています。まずまず。

シャンパーニュとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。



パン (by ゴントラン・シェリエ)

伊勢丹に行く前に、日本橋三越に行ったので、近くのゴントラン・シェリエでパンを買いました。ここはお手頃な価格で美味しいパン屋さんです。これは新作で確か”トラディショナル・ゴントラン”という名前だったと思います。もちもちしていて食感も良いです。



和牛切り落としのソテー

帰りが遅かったので、メインは焼くだけのお肉にしました。これは確か、I's Meatにて店員のKさんのお勧めだったと思います。軽く塩コショウしてソテーしました。

シャンパーニュとの相性はまあまあレベル(マリアージュ点6/10)。元々合わせようと思っていなかったので、サプライズもなし。




飲んだ日:2014.12.27

入手日:2014.12.1

購入店:伊勢丹新宿店「ノエル・ア・ラ・モード」

輸入者:アルカン

容量:750ml

購入価格:\6,804 ド定価しょぼん

アルコール度数:12%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しい。

Romanée-Saint-Vivant LQJ 2003 Louis Latour

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ルイ・ラトゥールのロマネ=サン=ヴィヴァン・ル・カトル・ジュルノー2003を開けました。


赤のグランクリュは久し振りです。ロマネ=サン=ヴィヴァンなんて滅多に開けることはありませんが、過去を振り返ってみるとこの15年で3度の経験のみ。DRC('89、'94)とこのルイ・ラトゥール(LL)('99)。DRC'89とLL'99は師匠のセミナーでグラス一杯のテイスティング(2009年)。DRC'89は豊かな味わいで素晴らしかった記憶がありますが、LL'99は熟成のトンネル内でした。DRC'94を飲んだのはその10年前の1999年。ロンドンのBBR(ベリー・ブラザーズ・アンド・ラッド;あの時は£140だったっけ)から持ち帰ってすぐに開けました。相当に酸が高かった記憶があります。その頃は何も知らなかったので5年そこそこで開けてしまったんですね。今思うと、なんとも「酸っぱい」思い出です。


メゾンのHP によると、

ルイ・ラトゥール(LL)がロマネ=サン=ヴィヴァン(RSV)を所有したのは1898年12月に遡るとのこと。このル・カトル・ジュルノー(LQJ)はこのクリマの南西側の区画にあり、ロマネ=コンティ(RC)と農道一本隔てただけの素晴らしいパーセル。ジュルノーの語源となる"Journal"は古代ブルゴーニュの測量単位で約0.4haを意味するので、Quatre Journauxは4×0.4=1.6haということのようです。当初その1.6ha全てを所有していたものの途中で半分売ってしまったので、現在の所有面積は0.8haとのこと。ちなみにRSVは全体で9.40haです。


テクニカルな情報としては、平均樹齢は30年、平均収量30hl/ha(あれ?もっと少ないと教わったのですが・・・)。伝統的な解放容器での発酵、10~12カ月の樽熟成、新樽比率100%(これも教わったのは新樽2割でしたけど)、フレンチオークの自家製樽、ミディアム・トースト。HPの情報はちょっといい加減かも・・・。瓶熟ポテンシャルは25年~35年(シャンベルタンが10年~15年となっているのとは対照的)。合う食事は、野ウサギ(リエーヴル)、鴨とトリュフのパルメンチエ、熟成フロマージュとのこと。


ヴォーヌ=ロマネで、いやブルゴーニュで最も有名な畑はRCでしょう。現地に行くとわかりますが、農道に立ってあの十字架に対面すると左前方にあるのがRC。その右側がリシュブールです。LLのRSVであるLQJは左後方、つまりRCの真下で、DRCのRSVは右後方、つまりリシュブールの真下に位置しています。ですから、LLはRC的な味わい、DRCのRSVはリシュブール的なゴージャスな味わいになるとされています。その話だけでも、DRCよりも圧倒的に廉価なLLを求めてしまう気持ちは分かりますよね。リシュブールは憧れですが、RCは憧れを超えた存在ですから。


RC的な味わいとはなんだろう?それがこのLL'03でわかるものだろうか?などと考えながらいつか開けようと思っていました。でも、上記のように熟成ポテンシャルが20年以上あるとされるグラン・クリュですから、なかなか開けられず。しかし、今回これを12年程度で開けたのは、'03という低酸ヴィンテージの熟成ポテンシャルは平均以下だろうと想像したことと、我が家のセラー温度が一般よりも高めのため、さらに早熟してしまっている可能性を心配したためです。満を持して開けたら渋いだけで果実味のないワインになっていたら悲しいですから。





グラスはロブマイヤーのワイングラスⅢ。


濃いめのガーネット・ルビー。広いリムはオレンジを中心としたグラデーション。


香りは、実に様々な赤系及び黒系果実の集合体。スミレやバラのような赤いフローラルな香り。甘系そしてオリエンタルなスパイスの香り。ブロードに押し寄せるような香り。どちらかと言うとフェミナン(フェミニン)な香り。


口に含むと、厚みはあっても端正な味わい。確かにゴージャスではありません。'03にしては引き締まった酸があります(たしか粘土を含む土壌のお蔭と聞いた覚えがあります)。また、まだかなりの量のタンニンが残り、野太い印象があるのは'03所以でしょう。ですが、それでも果実や花の香味が支配的で、獣はあまり感じられず、すっとした涼しげな透明感があるのは、LQJのテロワールとLLの造りが関係していると聞いた気がします(LLはキュヴェゾンが短いということでした)。鉄分の多い土壌とのことですが、あまり鉄っぽくはなく、優しい味わい。また、決して横に広がることなく、垂直に伸びる味わいは流石。決してダレることがありません。中央に集中する味わい。しかしながら、余韻にグラン・クリュらしい圧倒的な長さはありません。また、アタックからフィニッシュまでの移り変わりというか、起承転結的な物語性があまり感じられません。


少し残して翌日にキャリー。チョコレート的な味わいが出てきて濃い味わいになってきました。力強い果実味は健在。しかし、前日と同様、イメージ通りの余韻は出てきませんでした。


スケールがあって素晴らしいワインであることは確かですが、きっと早過ぎて本来のポテンシャルが発揮されていないためでしょう、現時点では心揺さぶられるような、あるいはぐっと引き込まれるような感動はなかったというのが正直な感想です。ボーヌから冬に空輸したため輸送には問題がないと考えていますので、単に「おねむ」になっていたということでしょう。'03と言えども熟成ポテンシャルが劣る訳ではないのかもしれません。また、(我が家のセラー温度起因で)心配したような早熟でもなかったということだと思います。RC的な味わいとは何か?ということに対しては・・・不明です。それはそもそも無理な課題だったですね(笑)


実は'03はもう一本あるのです(だから一本開けてみた訳です)。今回の結果をもとに、今後5年から10年置いて再度試してみたいと思います。そのときは飲み比べとして、隣のDRCのRSV、その上の畑のRC!と一緒に飲めたらきっと素晴らしいことでしょう。あ、それらは持っていないので、提供して頂ける方とご一緒できたら・・・という意味ですニコニコ まあ、自分にRCを飲むだけの価値が備わるかどうかは別問題ですが・・・。







アヴォカド

伊勢丹の青果店にて税前\180の品。冬のアヴォカドにしては良い出来です。

ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。




トラディショナル・ゴントラン (by ゴントラン・シェリエ)

前日にも食べたゴントラン・シェリエのお気に入りパン。美味しいです。



神戸牛もも肉のローストビーフ

自家製ローストビーフ。こちらがこの日のメイン。




レンコンのソテー バルサミコソース

レンコンはいつものお取り寄せ。通常の横スライスではなく縦にスライスしたため、シャキシャキ感が増して楽しいです。ソースはバルサミコ酢を煮詰めて作りました。

ワインとの相性は素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。ソースが効いてますね。




神戸牛もも肉のローストビーフ

I's Meatにて。もも肉ですが、シンタマの中心部の「シンシン」と呼ばれる希少部位。適度なサシが入り肉質が柔らかいとのことで、選定。

確かに素晴らしい肉質です。もう少し焼きを甘くしても良かったかもしれませんが、いやいやそんなことはどうでも良く、美味しいローストビーフでした。

ワインとの相性も素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。口中の位置も合っているし、やはり'03は焼きですね。



ついでに・・・。


伊勢丹のオリオテーカにて限定販売していたオリーブオイルをゲット。トスカーナ産のビオロジック農法で作られたオイル。アルトメナというブランド。



           Olio extra vergine di oliva da agricoltura biologica, Altomena




緑色がかった黄色。スパイシーさがありつつ、フルーティーさがあって、余韻の長いオリーブオイル。シチリア産と違って、野菜というよりも肉に掛けると美味しくなるオイルです。




飲んだ日:2014.12.28

入手日:2009.2.21

購入店:Denis Perret(Beaune)

輸入者:個人輸入

容量:750ml

購入価格:€171.40

アルコール度数:14%

私達のお好み度: A- (最高A++、最低C)

飲み頃度:今も美味しいけれど、5年から10年待ちたい。


Beaune Clos des Mouches demi 2011 Joseph Drouhin

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ジョセフ・ドルーアンのボーヌ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ムーシュ・ブラン2011を開けました。今回は珍しくデミ・ブティーユ。


Puligny夫の父から戴きもの(クロ・デ・ムーシュの赤白)のうち、白のみ抜栓。


ジョセフ・ドルーアン自慢の自社畑。プルミエ・クリュのフラッグシップ。グラン・クリュにはかの有名なマルキ・ド・ラギッシュを筆頭に、ミュジニー、クロ・ド・ブージョを所有しています。


メゾンのHP (日本語あり)には下記のような記載があります。


畑はポマールと接するボーヌ最南端に位置し、東南東向きの緩斜面。14ha中6.82haを所有で、赤白半分ずつ栽培。畑名の由来はミツバチで歴史的にここは日照が良いため養蜂所だったとのこと。畑の所有は1920年代。土壌は粘土と石灰質。斜面上部は石が多く、斜面中央は泥灰石灰質の母岩に軽い表土。平均樹齢は45年とのこと。1990年からオーガニック栽培、数年後からビオディナミ。植密度は1~1.25万本/ha、収量はAOC規定量の20%減。選果は2回。樽熟成は12~15か月で新樽比率25%。






中くらいの濃さのストロー・ゴールド。液質は高粘性。


香りは、ムンムンとした新樽の香り。パイナップルやマンゴーなどのトロピカルフルーツに、いくらかのシトラス系が混じっています。黄色い花々をイメージする香り。樽由来のヴァニラ。


口に含むと、質の良いシャサーニュを想わせる風味。樽が強め(これで新樽25%か)ですが、豊かな果実味とバランスは取れています。酸は'11らしく量感は少なめですが、存在感のある石灰質的なそれです。質感は硬めでムルソーのような角張った感じというよりシャサーニュのようにギザギザした感じ。ミネラルは旺盛で重量感があり、密度感があるので、良いテロワールなんだろうなあと思います。


BeauneってMeursault~Pulignyのようなエレガンスは少ないし、縦というより横に広がる味わいですが、逆に緩さがあってフレンドリーな味わいでとっつき易いと思います。でも、このクロ・デ・ムーシュはちょっと気取っていて、お化粧が濃いめ(でも上手かも)ですね。


メゾンのHPにバタール=モンラッシェの複雑味と優雅さ、コルトン=シャルルマーニュのハーモニー、豊満さを併せ持つとあります。ふふ、親ばかだなって思いましたが、気持ちは相当分かります。だって、かなり美味しいですから。今度Denis Perretに行ったら入手したいくらいです。


しかし、失敗したのは、赤白同時に飲み比べればよかったということです。同じ畑で半々で赤白造っているとのことですが、どんなニュアンスの違いになるのか、きっと面白かったことでしょうに・・・。ま、次の機会に。







祝大根の葉のソテー

今や季節外れの祝大根の葉っぱをソテーしたもの。もちろん、奈良からのお取り寄せ。味が濃くて美味しいです。ここ、捨てちゃあダメですよ~。

ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。若いワインだからですかね?





小松菜とぶなしめじの生姜炒め

類似料理。これも奈良からのお取り寄せ。ほんと、ここの野菜は美味しいなあ。

ワインとの相性はこちらも宜しいです(マリアージュ点7/10)。ミネラル感かな?




ジャガイモ蒸しトリュフバター

じゃがいもも奈良から。でも産地は北海道、富良野。いや、これも美味しい。これに、ISさんからの頂き物のトリュフバターを載せて溶けたところを頂きました。

ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7.5/10)。口中での位置が下めで合うと同時に、トリュフバターの芳醇な味わいと風味が合っているようにも思います。




三陸産牡蠣のスモーク(by 紀文)

これは結構美味しいスモークです。Puligny夫の兄からの差し入れ。

しかし、反省せねばなりません。なぜこれをこのワインと合わせたのか!(マリアージュ点3.5/10)。)




トム・ド・サヴォアとコンテ

奥の楔形にカットしたのがトム・ド・サヴォア、直方体にカットしたのがコンテ。仲良くして頂いているBurgundyさんからの頂き物(の残り)。

ワインとコンテの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。

驚いたのはトム・ド・サヴォアとの相性(マリアージュ点8/10)。これはべらぼうに旨い!もともと質のよいフロマージュでしたが、柔らかい質感、濃厚でクリーミーな味わいなど、接点多数。フロマージュとの相性は及第点は数多かれど、素晴らしい組み合わせは限定的なんですよね。



飲んだ日:2014.12.29

入手日:2014.10.9

購入店:Puligny夫の父からの戴きもの

輸入者:三国ワイン

容量:375ml

アルコール度数:13.5%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しいけれど、7年くらいは熟成させたい。


2007er Whelener Sonnenuhr Spätlese J.J. Prüm

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ヨハン・ヨーゼフ・プリュムの2007年産ヴェーレナー・ゾンネンウーア・シュペートレーゼを開けました。


何故かしら、妙にプリュムが飲みたくなりました。今回はちょっと古めのものにトライしてみることにしました。これまで若いもの('11と'12)しか飲んでおらず、古酒に現れるとされる造り手本来の味わいの片鱗でも感じ取りたいと思っていたのです。そこで、我が家のプリュムで最も古い'03のアウスレーゼを開けようかと思ったのですが、さすがにこれはもうしばらく取っておこうと思い直し、この'07日時計のシュペートレーゼに急遽変更。


フランスと同様、モーゼルももしかしたら'07は比較的早飲み可能なのではないかと思ったのですが・・・。



 


 


薄めの色合いのレモン・ストロー・イエロー。少しの気泡。


香りは、蜂蜜。柑橘系の香り。赤りんご。灯油香。還元香と思われる香り。


口に含むと、微々発泡。上品な甘さ。酸はある意味思った通り、モーゼルにしては低い酸。シーファー土壌由来のミネラルの凝縮感はあるものの、重々しくは感じられず、軽快かつ清楚な味わい。清水のように喉にするすると入っていきます。この'07はちょっと薄めの味わいのように思います。ミネラルと残糖で重心は低めですが、産毛のようなテクスチュアをもった味わい。


実に上品。ピュアで透明感のある味わい。癒される味わい。プリュムを飲むといつもそう思います。ドイツのリースリングって美味しい、飲む価値があると思わせる造り手だと思います。


しかし、この'07は今、残糖以外は皆奥に引っ込んでしまっているようです。また、8年目とは思えないほどのフレッシュさが残っています。確かに長熟なワイン。緑家さんの言われるように、プリュムの古酒は桁の違う年数の忍耐が必要だということなんですね。

 


 



ラディッシュ

 

お取り寄せ野菜の中に入っていたラディッシュ。フレッシュです。

ワインとの相性はまあまあレベル(マリアージュ点6/10)。




金時人参と里芋の煮物 黒ごま風味

 

これも奈良産。黒ごまで味付け。これはご近所の方に教わった方法。白ごまの方が見た目が良いかもしれませんが、黒ゴマの方が好きなのです。

ワインとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。




熊本産活〆しまあじと奄美大島産本マグロ中トロ

 
 

またまたモーゼルとお刺身です。近くの魚の美味しいスーパーで、質の良いお刺身を見つけたので。

活〆しまあじは適度な歯応えに適度な脂の乗り具合。実に美味しいお刺身です。しかし、ワインとの相性は今ひとつ(マリアージュ点4.5/10)。少し生臭さが出ます。お刺身とワインが上下で分離する感じです。

マグロはいつもの奄美大島産の養殖物。多分近大マグロ。結構好きです。そして、ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。こちらの方が脂肪が多いためか、口中での位置というか、ワインとの相溶性は宜しいようです。



飲んだ日:2014.12.30

入手日:2014.11.5

購入店:ドイツのワインショップ(B)

輸入者:個人輸入(空輸)

容量:750ml

購入価格:€23.95

アルコール度数:8.0%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しいけれど、あと10年から20年か・・・。

A.P.Nr. 2 576 511 33 08

Blanc de Blancs Millesime 2004 Delamotte

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ドゥラモットのブラン・ド・ブラン・ミレジメ2004を開けました。


コート・デ・ブランはル・メニル=シュール=オジェ村のNM。


サロンと姉妹メゾンの関係にあることは有名です。サロンは1905年から2002までに38ヴィンテージしかリリースしませんでした。ということは6割の年がオフヴィンテージとなってきた訳です。そんなオフヴィンテージのブドウがどこに行くかというと、全てではないかもしれませんが、姉妹メゾンのドゥラモットだという訳です(10%しか入らないとのことですが)。


2004年のサロンは造られたので、残念ながらこのドゥラモットにはサロンのブドウは入っていないことになります。ちなみに、2000年以降で造られたのは、'02、'04、'06、'07、'08であり、'01、'03、'05、'09、'10、'11は造られなかったとのこと(doniekさん情報)。笑っちゃいますが、これを購入した伊勢丹のノエル・ア・ラ・モードのインポーターさん、「2004年のサロンのことは情報公開されてないので、もしかしたらこの'04にサロンが入っているかもしれませんよ~。」なんて、せこい嘘ついていました(苦笑)。HP 見れば書いてあるんですがね。


2004年というヴィンテージは少なくともメニルにおいては(おそらくコート・デ・ブラン全域においても)グレートヴィンテージだと、昨年訪問したミッシェル・ゴネ のソフィーさんが言っていました。ですから、このドゥラモットにも期待感があります。







中くらいの濃さのレモン・イエロー・ゴールド。極めて微細な泡。


香りは、柑橘系のフルーツ。青りんご。ビスキュイの香り。


口に含むと、若干の残糖(6g/Lらしいです)。繊細ながらもしっかりとした構造をもつ、きりっとした味わい。育ちの良い味わいです。キレのある酸。とても美酸だと思います。ミネラルは精緻。アフターが引き締まる、小気味よい味わい。今現在は若く溌剌としており、この先かなり熟成もすると思います。確かに'04の良さはこのドゥラモットでも再認識できました。独特の樽香とトーンの高い香りは、コント・ド・シャンパーニュを想い出します。





帆立の燻製 (by 紀文)

これは紀文の既製品。これが結構美味しい。

シャンパーニュとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。




ズワイガニ


ロシア産の冷凍ものです。



ラディッシュとズワイガニ

たまには蟹でも。ロシア産で冷凍物ですが、まあ行けます。日本海産を食べたいなあ。

シャンパーニュとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。ミネラル感、繊維的な食感など、共通点が多いです。ただ、口中での位置は必ずしも一致しておらず、やや分離気味なところがマイナス点でしょうか。



飲んだ日:2014.12.31

入手日:2014.12.1

購入店:伊勢丹新宿店「ノエル・ア・ラ・モード」

輸入者:ラック・コーポレーション

容量:750ml

アルコール度数:12%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しいけれど、5年から10年熟成させてもよいかな?

Pouilly-Fuisse Tradition 2009 Domaine Valette

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ドメーヌ・ヴァレットのプイィ=フュイッセ・トラディション2009を開けました。


ヴァレットは2002年のクロ・レイシエを飲んで以来のファンです。しかし、最近ある有名なブログの過去記事を読んだところ、「低酸、高アルコールで厚ぼったいカリシャルチックな造りで、コルディエなどと同様にアメリカで流行し、その影響で日本へ入ってきた」とのことです。正統なブルゴーニュ飲みの方の中では評価されていないようです。


へえ、そうだったんだ。コルディエも含み、こちら系のマコンは結構好きなんですけどね・・・。


それで、手持ちのヴァレットを改めて飲んでみたという訳です。




濃さは中くらいのオレンジ色がかったゴールド。


お約束のパイナップル、熟した黄りんご。樽由来のヴァニリン。白胡椒などのスパイス香。


トロピカルフルーツのジューシーさ。長期の樽熟成から来ると思われる旨み。'09由来のためか、残糖感があります。でも、暖かい年のマコンにしては立派とも言える酸の量。高酸ではないが、低酸でもないと思います。フュイッセらしいしっかりとしたミネラル感。甘苦酸が揃い、かつ旨みも乗っているので、素直に美味しい。'09の余裕感、安定感が良い方向に働いていると思います。口中の位置はやや低めで、中央に集中する味わい。


まあ、確かにカリシャルっぽさはありますね。そして、所謂フィネスとか、ニュアンスといったものが少々乏しく、子供っぽいな味わいに思えてきました・・・(笑)。でも、この単純な美味しさは何だろうかと思うと、そんな子供っぽい味わいだからこそ、力が入っていなくて自由な感じがするからだろうと思います。ブルゴーニュらしさを残しながらも、童心に帰って、大人の事情、しがらみから解放されるような味わい、と言ったら褒め過ぎかもしれませんが。


やはり、我が家はこんな味わいも好きなんですね。つまり、本物のブルゴーニュ飲みではないということですね(笑)。ただ、カリフォルニアのシャルドネは普通の価格のものは途中で飲み飽きしてしまって、相当に高価なものでないと美味しいと思ったことがありませんから、そういう普通のカリシャルとは一線を画す味だとは思います。


唯一ロジック的に言えるのは、シンプルな美味しさという点において、気張らない家庭料理やチーズとの相性が良く、家飲みワインとして使い勝手が良いということです。好きなシャルドネでそれが可能なのは、とても有難いことです。





キャベツと六白黒豚のスパゲッティーニ


近くのスーパーで唯一好きな六白黒豚のミンチを使って、大量のキャベツと合わせた具のせいで、パスタが見えなくなりました(笑)

トスカーナ産のオリーブオイルで旨みをさらにプラス。シンプルに美味しいパスタです。

ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。味わいの方向性が一致しています。




コンテ


Burgundyさんからの頂き物がまだ残っていました。この辺のハードチーズは長持ちします。

ワインとの相性は素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。まあ、当然合いますね。



飲んだ日:2015.1.4

入手日:2014.12.10

購入店:ラ・ヴィネ

輸入者:恵比寿ワインマート

価格:\5,443

容量:750ml

アルコール度数:13.5%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しい。このくらいが好きかな。

Brut Millésime 2002 Vincent Couche

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ブリュット・ミレジメ2002を開けました。造り手はヴァンサン・クーシュ。


コート・デ・バールのモンギュー村のRM。シャルドネとピノ・ノワールが50:50。


年末のシャンパーニュ福袋(あ、福箱と呼ばれてますが)に入っていたものです。我が家は決して福袋というものを買わないのです。なぜって、いくら安くても絶対に買わないものが必ず入っているから。でも、シャンパーニュの福袋に関しては別です。結局買う可能性のあるものが入っているからですね。去年から買い始めました(笑)




濃いめのピンク・ゴールド。泡は微細で量は多くはありません。


黄りんご。花梨。チェリー。樽由来のヴァニラ。イースト香。


口に含むと、香りよりもテクスチュアで楽しむシャンパーニュだなあと思います。表層を形成するのはシャルドネの繊細なテクスチュア。バルク(中身)を形成するのはピノの粘弾性のあるテクスチュア。石灰質的な酸が一本の筋のように中心を貫いています。アフターにはトースト香。'02らしく骨格のしっかりしたシャンパーニュ。


実は先日これの'03を飲んだ(ブログアップなし)のですが、非常に厳めしい味わいでした。酸の低さが際立っていたし、ミネラルが重厚過ぎて重苦しく、ドザージュもほぼ感じられなかったので。しかし、この'02は酸も甘みもあって、とっつきやすく、十分に楽しめる味わいでした。



デゴルジュマンは2012年4月12日ですから、約9年間瓶熟(瓶内二次発酵~澱との接触)されていたことになります。かなり長いですね。こんなに長くても、あまり厳めしさは出ていないです。ドザージュは7g/Lとのことですが、もっとずっと少ないように思いました。







            ルッコラ

地元の味の濃いルッコラ。シチリアのオリーブオイルをかけて。

シャンパーニュとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。




じゃがいも

たぶん北海道産。これにはオーストラリアの湖塩とトスカーナのオリーブオイルを。

シャンパーニュとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。




スナックエンドウ

こちらにもオーストラリアの湖塩とトスカーナのオリーブオイルを掛けました。

相性は失念。




お刺身

この日は最寄りのデパ地下で良いお刺身を入手しました。



鹿児島産かんぱち

養殖ものですが、身が引き締まっていてかなり美味しいかんぱちです。

シャンパーニュとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。




北海道産本マグロ中トロ(戸井・船団)

これはかなり良い中トロでした。津軽海峡の大間とほぼ同じ漁場で、かつ船団を組んで延縄で捕獲された本マグロ。

細かくサシが入っていますが、脂っこくありません。肌理が非常に細かく、かつ弾力性に富んでいます。こんなマグロはデパ地下と言えどもなかなか手に入りません。

シャンパーニュとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。重くない中トロと重くないシャンパーニュ。緻密さと弾力性も合っているようでした。



飲んだ日:2015.1.10

入手日:2014.12.28

購入店:ラ・ヴィネ

輸入者:恵比寿ワインマート

価格:\5,535

容量:750ml

アルコール度数:12.5%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しい。

Puligny-Montrachet Le Cailleret 2004 V. Girardin

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ヴァンサン・ジラルダンのピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・カイユレ2004を開けました。


超有名生産者ですが、敢えて書くと、北はコート・ド・ニュイから南はマコネーまで、ボージョレを除いたブルゴーニュの主要生産地を網羅してワインを生産するネゴシアン。メゾンのHP によると、1980年、19歳にして親から譲り受けたサントネのたった2haの畑でワイン造りを始めたとのこと。その後畑を買い足すと同時に買いブドウによるネゴシアンビジネスを拡大するようになったそうです。HPに記載されているラインナップを数えると、実に64銘柄を生産。コート・ド・ボーヌの大抵のグラン・クリュ、プルミエ・クリュを有していると言っても過言ではありません。我が家にはほとんどないですが、優れた畑のワインを比較的廉価で購入できる、重宝する造り手として不動の地位を確立していると思います。


知らなかったのですが、HPによると、2012年に経営権を長年一緒にやってきたボーヌのビジネスパートナーに譲ったとありました。現経営者もこれまでのやり方を踏襲してメゾンを運営しているとのこと。昔からのスタッフ9人と、2000年の初めからエノログとして参画しているエリック・ジェルマン氏は変わっていません


Webで見つけたある輸入元の情報によると、所有畑は50haで、22haが自社栽培畑のようです。そして、今ヴァンサン・ジラルダン氏ご本人はパリ郊外の580haの畑を購入して穀物ジャガイモを作り、ムルソーに住んで7haの土地で穫れたブドウをジラルダン社に売っているとのこと。健康上の理由と後継ぎの理由で経営を続けられなかったのは残念ですが、少しでも社に関わろうとしている姿が素晴らしいです。


さて、このレ・カイユレ。モンラッシェの右(北東)隣の素晴らしいクリマです。カイユレのどの区画かは不明です(ドモワゼルではないはず)。しかし、このクリマ、現在の生産リストには載っていないですから、きっと途中で契約が切れたものと思われます。シャンガン、コンベット、フォラティエール、ピュセル、ルフェールは今のリストに載っています。






二種類のグラスで飲み比べ。


濃いめのアンバー・ゴールド。上の写真の色合いは若く見えますが、実際はかなり熟成した色合いでした。


香りは、シトラス系ではなく、梨や花梨などの白~淡黄色系果実。少し熟成したピュリニーらしい香り。シトラスはなくても、さわやかなハーブは健在。それから樽から来るのでしょう、ジンジャーが感じられます。


口に含むと、最初は大人しく閉じ気味でしたが、次第に開いてきます。滑らかな流線型の酸はイメージ通り。冷涼な'04らしく高い酸です。そして、きめ細かく凝縮感のあるミネラル。果実と酸がきれいに溶け合っています。熟成感はありますが、シェリー香はほぼなく、栗の甘みを感じます。この感じは好きですね。細身だけれど、しっかりとした骨格。凛とした佇まい。上品かつ清れつ。アフターはほのかなローストの香味。


カイユレにしては少しこじんまりとしてはいますが、その分ニュアンスがあって、ピュアなミネラルを感じられる良いワインだと思いました。適度に熟成していて我が家としては申し分のない熟成感。やはり、'04はそういう意味で今一番美味しい白なのかもしれません。


グラス比較ですが、写真左のリーデルのシャルドネグラスよりも、右のロブマイヤーのブルゴーニュグラスの方がワインの複雑さを感じ、また長い余韻を楽しめます。







ターツァイとエゴマポーク肩ロースのソテー

お取り寄せ野菜に入っていたターツァイと、近くのスーパーのまずまずの豚肉との組み合わせ。普通に美味しい。青野菜と豚肉なので、上から下まで網羅した味わいです。

ワインとの相性は、素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。口中での位置や風味の相性かと思います。




阿波尾鶏もも肉とじゃがいものグラタン

メインはグラタン。阿波尾鶏とじゃがいもがメインで、にんじんや玉ねぎも入っています。これも普通に美味しい。こちらも上から下まで網羅した味わい。

ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。


飲んだ日:2015.1.17

入手日:2014.9.23

購入店:ラ・ヴィネ

輸入者:恵比寿ワインマート

容量:750ml

アルコール度数:13.5%

私達のお好み度: A- (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しい。

Brut Réserve Olivier Marteaux

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シャンパーニュ・オリヴィエ・マルトーのブリュット・レゼルヴを開けました。


アズィ=シュール=マルヌ(Azy-sur-Marne)のRM。この村は、名前の通りマルヌ川沿いにあるのですが、シャンパーニュ地方と言うよりは、ランスとパリのほぼ中間地点のような場所。ヴァレ・ド・ラ・マルヌのほぼ最西端のエリアですね。同じくマルヌ川沿いにあるウイィ村(タルラン!)が遠いと思っていたら、その何倍も遠いロケーション。でも、実はフランソワ・ベデルのあるクルット=シュール=マルヌ(Crouttes-sur-Marne)の方がもっと西側にあるんです。


造り手のHP によると、1950年代にワイン造りを始めたのは現当主のオリヴィエさんのお爺さん。その後お父さんが引き継ぎ、1998年からオリヴィエさんがやっているとのことです。アズィ=シュール=マルヌを中心に5つの村に跨る30余の区画を所有。


このオリヴィエさんがノエル・ア・ラ・モードで来日されていたんです。全く知らない造り手でしたし、客も少なかったような気がします。だからこそかもしれませんが、何かこう一生懸命なところが伝わってきて好印象でした。テイスティングしたフラッグシップの'05のミレジメよりも、このスタンダード・キュヴェのブリュット・レゼルヴの方が素直な味わいだったので、一本購入。


セパージュは、ピノ・ノワール80%、ピノ・ムニエ15%、シャルドネ20%。この比率でブドウも植えられているとのこと。リザーヴワインは20~30%だそうです。





ブースにいらっしゃったオリヴィエさんにサインを書いていただきました(笑)



中くらいの濃さの麦わら~ゴールド~ピンク。泡は非常に繊細。


香りは、赤りんご、洋梨系。ビスケットのような香ばしい香り。


口に含むと、優しく柔らかい味わい。酸はほどほどで丸みを帯びており、飲み込んだ後から湧き上がってくる感じ。砂や小石というよりは、石灰質が主体の土壌と思われます。泡も優しい。これといってキャラが立っている訳でもなく、控えめで、平凡と言えば平凡です。でも、逆に言うと、力の抜け加減が良く、気軽さと飽きが来ないところが美点でしょうか。普段飲みのシャンパーニュとしては持っていても良いかもと思いました。





いつもの奈良産。これにシチリアのオリーブオイルをかけ、ピンクペッパーを散らしました。

ワインとの相性はまあまあレベル(マリアージュ点6/10)。




波乗りジョニー

まあ、これを食べました、というだけです。沖縄海水苦汁と北海道の大豆。





六白黒豚のスパゲティ・ミートソース

本当はボロネーゼとか言うのかもしれませんが、やはり「ミートソース」と呼ぶのがしっくりきます。ミートソースって昔の家庭のパスタの定番でしたね。でも、「ナポリタン」なるものがレストランや喫茶店にあって家では登場しなかったので、妙にナポリタン、というか麺が赤く染まっているパスタに憧れていました。ミートソースは麺が白いままだったものですから(笑) '70年代の頃のことです。あの頃は、出来上がったパスタにバターを絡めるというのが普通でしたね。今やバターではなく、具と絡ませて最後にオリーブオイルを掛けますが、その方が何倍も美味しいと思います。


さて、シャンパーニュとの相性は、まずまず(マリアージュ点6.5/10)でした。




飲んだ日:2015.1.21

入手日:2014.12.1

購入店:伊勢丹新宿店「ノエル・ア・ラ・モード」

輸入者:センチュリー・トレーディング

容量:750ml

購入価格:\5,184

アルコール度数:12%

私達のお好み度: B+ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しい。

Corton Les Bressandes 2001 P.F. de Merode

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プランス・フローラン・ド・メロードのコルトン・レ・ブレッサンド2001を開けました。


DRCがここのドメーヌと30年のフェルマージュ契約をして、2009年からクロ・デュ・ロワ、ルナルド、そしてこのブレッサンドをアッサンブラージュして一種類のコルトンを造り始めたのは有名な話ですね。DRCが認めた畑であり、しかもあまり手を加える必要もないほど良い状態の畑だと・・・。


このブレッサンドを購入したのは2009年。ちょうどそんな話と一緒に出てきて、将来DRCとして出てくるととてつもなく高いけれど、今ならお買い得的な触れ込み(笑)で、騙されて思わず2本買ってしまった2本目のボトルです(笑)


1本目はまだ少し若かったように記憶していますが、5年後の2本目はどうでしょうか。







濃いめの色合いのルビー・ガーネット。リムは広く、オレンジ色。


抜栓後早い段階で香りが立ち始めます。、ブラックベリーやカシスなどの黒系果実。スミレの花。鉄っぽさや血っぽさ。ナツメグやクローヴなどの甘系スパイス香。土っぽい香り。なめし皮などの動物のニュアンス。熟成香もかなり現れているように思います。


口に含むと、確かに既に開いている印象。力強く、スパイシーな味わい。香りにも感じた鉄分があります。タンニンがかなりこなれており、1本目に比べると熟成していると感じます。'01らしく酸は高め。基本的にマスキュランな味わいですが、その中に若干の柔らかさや弾力性も感じます。口中での位置は低め。でも、実は線が細い印象や、抜けが悪いような、くぐもった印象があるのは、もしかしたらヴィンテージ故の緩さの影響もあるでしょうし、実のところテロワールの影響が大きいと思います。まあ、コルトンの中では標高が低く傾斜も緩いクリマですから致し方ないとは思いますが、グラン・クリュに君臨するには、土俵際ぎりぎりなのかなと思いました。


とにかく、ワインそのものとしてはもう飲み頃の初期段階程度には熟成しており、20年以上持つようには思えませんでした。






           じゃがいもとさつまいも蒸しのサワークリーム和え


どちらのお芋もお取り寄せ。産地は奈良ではありませんが。

ワインとの相性はまあまあレベル(マリアージュ点6/10)。





牛肩ロース薄切りとズッキーニとエリンギのソテー

付け合わせはズッキーニとエリンギのソテー。これらとワインの相性はまずまず。

この牛肉は・・・




松坂牛肩ロース薄切りのソテー

これは最寄りのデパ地下の肉屋さんにて。見た目の良かった松坂牛。食してみると、脂は重たくなく、さっぱりとしています。美味しいお肉ですね、やはり。

コルトンとの相性は素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。味わいのスケール感、口中での位置も接点があり、きちんとマリアージュしました。




焼肉のたれ(自家製)


いつもこのたれを作ります。


飲んだ日:2015.1.31

入手日:2009.12.23

購入店:エノテカ広尾本店

輸入者:エノテカ

容量:750ml

購入価格:\7,140

アルコール度数:13%

私達のお好み度: B++~A- (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しい。あと5年くらいは良いかもしれない。


Chablis La Forest 2005 Vincent Dauvissat

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ドメーヌ・ヴァンサン・ドーヴィサのシャブリ・プルミエ・クリュ・ラ・フォレ2005を開けました。


グレートヴィンテージと謳われた2005年。コート・ドールのGCやPC(ボルドーも)を買い求めたのはつい最近のことと思っていましたが、今年、10年目を迎えようとしています。グレートヴィンテージのブルゴーニュの飲み頃は通常のヴィンテージよりも遅いと考えるのが普通ですが、最近、GCは別としても村名やPC辺りはもう飲んでしまった方が・・・という噂を聞くようになりました。つまり、'05はリリース時に考えられていたよりも早熟ということのようなのです。事実、数年前にレストランで飲んだムルソーのプルミエ・クリュも既に美味しかったし、噂ではなく本当に既に飲み頃になっているのかもしれません。


そこで、我が家に眠っている'05から、もしかしたら飲み頃になっていそうなボトルはないかなと探したところ、見つけたのがこのラ・フォレ。おっと、コート・ドールではなくシャブリですが・・・。


ラ・フォレはモンマンの一部であり、丘の中央付近の南から南東向きの斜面にあるクリマ。モンマンを名乗ることが可能ですが、4.50haもの広い面積を所有するドーヴィサは、本来の畑名を使うとのこと。


ところで、ドーヴィサのフォレって、"La Forest"と書くんですよね。本来は"Les Forets"ですよね。"s"と"t"が逆になってます。この理由を調べようとしましたが、わかりませんでした。どなたか教えてくださいm(u_u)m






やや濃いめの色合い。ゴールドを基調として、少しオレンジ色がかっています。


開けたてはまだ閉じています。熟したリンゴ。金柑。シナモン系のスパイス香。クリーム。ナッツ。甘栗。栗きんとんなど、かなり熟成のニュアンスが感じられる香りです。


香りが開ききっていない状態で口に含んでみます。まず、緻密なミネラルを感じます。液質は柔らかくなめらか。フレッシュな果実は既に消失しているようです。そして、拍子抜けするほどに低い酸('05シャブリの酸ってこんなものでしたっけ?)。なので、切れ味の鋭さはありません。しかし、ピュアリティを感じる味わい。スーッと入って、スーッと消えていく。うーん。でも、なんだかつまらない味わいです。これがラ・フォレなのかな?


30分程経過すると、開いてきます。単純に香りも味わいも豊かになってきます。余韻も延びたようです。この状態が飲み頃のようですね。ラ・フォレはスケール感はありませんが、とても緻密な味わいで、シャブリらしさが良く出たシャブリなのではないでしょうか。ちょっとぶすっとした感じですが(笑)


今回試してみてわかりましたが、少なくともドーヴィサのラ・フォレは飲み頃だと思います。このシャブリからの類推ですが、やはり噂は本当で、もしかしたらコート・ド・ボーヌについても、コミュナルは元より、超熟の造り手ではないPCはそろそろ飲んでしまったほうがベターのような気がしてきました。そして、5年もしないうちに錚々たるPCや一部のGCの飲み頃もやってくるのかもしれません。そろそろ頭に入れておいた方が良さそうです。






           三種の豆と黒オリーブのサラダ

いつもの缶入りの豆と瓶詰の黒オリーブ。シェリー・ヴィネガー、白ワインヴィネガー、シチリアのオリーブオイルがドレッシング。

ワインとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。




名古屋コーチンむね肉と芽キャベツのクリームシチュー

珍しく名古屋コーチン。でも、コーチンらしいもも肉ではなく、むね肉。緻密なシャルドネに合わせるならむね肉ですね。これと芽キャベツをつかってシチューにしました。

ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。



飲んだ日:2015.2.1

入手日:2009.2.21

購入店:Les Caves de Taillevent

輸入者:個人輸入(空輸)

容量:750ml

購入価格:€36.79

アルコール度数:13%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しい。ほぼ今が飲み頃と思う。



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Brut Millesime 2008 V. Delagarde

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シャンパーニュ、2008ミレジメ。


V.ドラガルドのブリュット・ミレジメ2008を開けました。モンターニュ・ド・ランスのRM。


これもラ・ヴィネの福箱。


造り手のHP によると、二つのRMが一緒になった蔵のようです。もう一つはYves Delozanne(イヴ・ドロザンヌ)。互いに7㎞離れた個別のドメーヌ(Monts de Reims と Vallée de l'Ardre)だったのが、2000年にファミリードメーヌを設立したとあります。今のエチケットにはDelagarde表記だけになったようです。




中くらいの濃さのクリーム・イエロー。細かい泡、分量多し。


香りは、赤りんご。フランボワ。洋梨。ブリオッシュ、トースト。


口に含むと、ミディアム・ドライ。まだ少し硬め。'08はまだ早いのかもしれません。PNの弾力性のあるボディ。CHの繊細な酸。'08らしい酸なのかも。味わいを皮と中身に例えて言うと、薄くてソリッドな皮。たいていは泡の力も借りてふわっとしたテクスチュアになることが多いと思いますが、これは剥き出しと言った方が近い感覚。そして、ボディは厚め。


キレの良い酸と長めの余韻。よいシャンパーニュだと思います。ドザージュは7~8g/l程度かな?




セパージュはPN50、CH50。粘土石灰質土壌、台木は41B。樹齢40年。

第一次発酵はタンク(6か月)。マロラクティック発酵あり。澱との接触期間は最低6年。ドザージュ8g/l。



           オヴァリー・ドゥ・トゥアルセ(フロマージュリー・ヒサダ)

ポワトゥー=シャラント地域圏のシェーヴル(だと思います)。後でWEBで調べようとしましたが、あまり情報が見つかりませんでした。伊勢丹の催事場で勧められました。

爽やかで比較的やさしい味わい。まだちょっとふっくらとしています。これがもう少し時間が経って引き締まってくると、味わいも濃厚になりそうです。

シャンパーニュとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。




           にんじんのグラッセ

グラッセですが、砂糖なし。

シャンパーニュとのまずまず(マリアージュ点6.5/10)。やはり砂糖入りの方が合ったでしょうね。





イベリコ豚ロースのハーブマリネ

これも伊勢丹の催事場にて入手したもの。既にハーブでマリネしてあるお肉を買って、焼いただけ。焼加減は良かったです。

シャンパーニュとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。




飲んだ日:2015.2.8

入手日:2014.12.28

購入店:ラ・ヴィネ

輸入者:恵比寿ワインマート

価格:\4,535

容量:750ml

アルコール度数:12%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しい。

Pouilly-Fuissé Clos Reyssié 2004 Domaine Valette

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ドメーヌ・ヴァレットのプイィ=フュイッセ・クロ・レイシエ2004を開けました。


好きな造り手ヴァレットの最も好きなクロ・レイシエ。2004年はどんな出来でしょうか。






濃いめのアンバー・ゴールド。液体に粘性があり、脚が長いです。


香りは、焼きりんご、パイナップル、洋梨のコンポート。ジンジャーや白コショウ系のスパイス香。この造り手らしいシェリーがほんの少し。状態は悪くなさそうです。


口に含むと、良い感じの熟成度合い。'04らしく高い酸。熟した南方系の果実味が豊富。強靭なミネラル。樽によるスパイス、ロースト香。各成分折り重なるように味わいとして感じられます。'02ほどの力強さと濃さはありませんが、'04らしくエレガントさがあって、さらりとした液質。これはこれでよいと思います。


当然ながらコート・ドールに比べると相対的にシンプル。ですから、「プイィ=フュイッセのモンラッシェ」というふれ込みはちょっと戴けないですね。でも、一般的なカリフォルニアと比べるなら、締りのある果実味や酸の量という点で相対的に複雑。コート・ドールとも、カリフォルニアとも違うカテゴリーに位置付けたいところです。


でも正直なところ、飲み始めた頃はとても好きだったヴァレットの味わいも、ヴィンテージを変えながら何度か飲んで来た結果、自分達が求める味わいとは方向性がズレてきていることに気付きました。自分から雄弁に語りアピールしてくるワインよりも、こちらから美点を探しに行くようなワインを好むようになってきたのかもしれません。経験、年齢を重ねる毎に味覚ってまだまだ変わるものなのですね。このヴァレットも、下位や中位のキュヴェは軽く飲むのに重宝なので飲んでいくと思いますが、ワイン単体のクオリティを求める上級キュヴェからは次第に離れざるを得ないような気がしています。





さつまいもとにんじんのサラダ

お取り寄せのさつまとにんじん。軽く蒸しただけ。

ワインとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。




千代幻豚のシェールとズッキーニのフッジッリ

I's meat Selectionにて入手した千代幻豚のシェール。

ワインとの相性は素晴らしい(マリアージュ点8/10)。このようなシンプルなパスタ料理ですので、ワインも複雑すぎない方が良いようです。また、重さのある豚と口中での位置も合うのだろうと思います。




飲んだ日:2015.2.11

入手日:2014.2.23

購入店:ラ・ヴィネ

輸入者:恵比寿ワインマート

価格:\8,010

容量:750ml

アルコール度数:13.5%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しいけれどもう3年ほど待っても良いかもしれない。


Les Petits Pieds d'Emma Brut Nature 08 Fredestel

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この日も2008年産のシャンパーニュ。


レ・プティ・ピエ・デマ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ブリュット・ナチュール・ブラン・ド・ブラン・ミレジメ2008を開けました。造り手はフレデステルというトレパイユのNM。


造り手のHP によると、


このNMはトレパイユ(モンターニュ=ド=ランス)の中心に位置する五世代以上に亘る家系。25区画、2.8haの所有畑の大半を占めるのはシャルドネ。そして、少量のピノ・ノワール。


このミレジメは最も樹齢の高いシャルドネから造られるとのこと。澱との接触期間は最低4年間。デゴルジュマン後半年で出荷。






中くらいの濃さのイエロー・ゴールド。泡は極めて細かいです。


香りは、トロピカルフルーツ。ヴァニラ。ブリオッシュ。イースト香。


口に含むと、まだ硬さがありますが、ふくよかさのあるブラン・ド・ブラン。ノンドゼのため、ドライ。泡がとても繊細で心地よいです。土壌を反映してか、チョーキーなテクスチュア。'08ですが、酸はそれほど強くはありません。ボディは中庸。重心も中庸。そして、口中での位置も中庸です。


若いシャンパーニュかと思ったら、次第に熟成感が出てきました。ブラン・ド・ブランということもあり、もう少し置いたほうが良いように思いました。







大蕪のステーキ バルサミコ風味

お取り寄せ野菜に入っていた大きな蕪。これをソテーして、バルサミコ酢をかけました。

シャンパーニュとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。




ホタテ on ズッキーニ

北海道産のホタテの貝柱を軽くソテーして表面だけカリッとさせ、ソテーしたズッキーニの上に乗せました。味付けは塩コショウとバルサミコ酢とオリーブオイル。

シャンパーニュとの相性は、これもまずまず(マリアージュ点6.5/10)。



ホタルイカのスパゲッティーニ

近くのスーパーで売っていた新鮮なホタルイカ。これとほうれん草を使ってパスタにしました。なかなか上手くできたと思います。

ただ、シャンパーニュとの相性はいまひとつでした(マリアージュ点4/10)。


今回のマリアージュは難しかったですね。




飲んだ日:2015.2.14

入手日:2014.12.28

購入店:ラ・ヴィネ

輸入者:恵比寿ワインマート

価格:\6,534(福箱のため)

容量:750ml

アルコール度数:12%

私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)

飲み頃度:今美味しいけれど、あと5年程度は待ってもよさそう。

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